
「close」の形容詞としての意味と使い方
「close」は形容詞として2つの意味で使われます。
1つ目の意味は、「時間、空間、程度などが、近い」です。
2つ目の意味は、「閉じた、密閉した」です。
2つの大きな意味があり、日本語に訳そうとすると、さらにたくさんの意味でとらえることができますが、大きな意味から連想していくとよいでしょう。
例文1
That station is close by Tom’s house.
(あの駅はトムの家のすぐ近くです)
形容詞として「close」が使われる場合は、「近い」という意味でよく使われます。
例文2
Please keep close to me, so that you won’t lose the way.
(私の近くにいてください、そうすれば道に迷わないでしょう)
「close to ~」で「~に近い」という意味です。この表現はよく使われます。
例文3
There is a big close box.
(密閉した大きな箱がある)
「close」と「near」の意味の違い
「close」と「near」の意味の違いについてです。
ニュアンスとしては「close」のほうが密接しているイメージです。「near」は時間、空間的に近い、一定の範囲内にあるイメージがあります。
また、形容詞として「close」は使われることが多いのに対して、「near」は副詞や前置詞として使われることが多いです。
例文1
John’s house is close to the park.
(ジョンの家は公園に近いです)
例文2
I moved near here.
(私はこのあたりに引っ越しました)
「close」の自動詞としての意味と使い方
動詞としての「close」は自動詞と他動詞の使い方があります。
「close」が自動詞として使われる場合は「閉まる」「閉じる」という意味になります。
例文1
The tailor’s shop will close in 10 min.
(洋服屋は、後10分で閉店します)
例文2
Sadly, the department store will close down by the end of this year.
(悲しいことに、そのデパートは年内で閉店します)
「close down」で「閉店する」「閉鎖する」を意味します。
「close」の他動詞としての意味と使い方
「close」が他動詞として使われるときは「~を閉める」「~を閉じる」という意味になります。
他動詞ですので、動詞の後ろに目的語が来ます。
例文1
Could Paul close the window, please?
(ポールさん窓を閉めていただけますか)
例文2
Please close the text book and clean the desk.
(本を閉じて、机をきれいにしてください)
「close」の名詞としての意味と使い方
「close」が名詞として使われる際は「終わり」「結び」として使われます。
例文1
At the close of my speech, I could not stop crying.
(スピーチの最後に私は泣くのを止められなかった)
例文2
When the party was coming to a close, I felt like the dream was over.
(パーティーが終わりに近づいたとき、夢が終わったような感覚になりました)
「close」の副詞としての意味と使い方
「close」が副詞として使われる際は「(すぐ)近くに」「間近に」といった意味になります。
例文1
Don’t sit too close to the TV, when you play video game.
(テレビゲームをやるとき、テレビの近くに座りすぎないように)
例文2
Emma held the kitten close.
(エマは子猫をぎゅっと抱きしめた)
「close」は「ぎゅっとする」という意味にも訳されます。
例文3
There is a University close by the station.
(駅の近くに大学があります)
「close」の発音
「close」は使われ方によって、発音が異なることがありますので注意してください。
形容詞、副詞として「close」を使う場合の発音記号は「klóʊs」です。カタカナ表記は「クロース」です。「close」最後の「se」は濁らないで発音します。
動詞、名詞として「close」を使う場合の発音記号は「klˈəʊz(英国英語)」「kloʊz(米国英語)」カタカナ表記は「クローズ」です。「close」最後の「se」は「ズ」と濁って発音します。
分詞や形容詞の「closed」と示すときも「クローズド」と濁った発音になります。
おわりに
「close」はお店の前の看板で「CLOSED」が使われるように、生活に溶け込んでいる言葉ですが、いろいろな意味や使い方があります。
「close」などの1つの単語でも色々な意味にとれる場合は、コアの意味をイメージで理解して、そのイメージを応用して文章の意味を捉えるようにすると良いです。