
「no matter」の意味と使い方を知ることで、英語での表現力が上がります。より高度な英語を学ぶためには欠かすことのできない「no matter」の意味と使い方を説明します。
「no matter」の意味と使い方
「no matter」は「たとえ~でも」といった意味があります。
「no matter」と言う語句はそのまま文章中で使うことはありません。
通常会話や文章中で使うときには「no matter」の後に「what」「how」「when」「where」「who」「which」と組みわせて文章が作られます。
「no matter」だけでは基本的に会話や文章では使わないので、リスニングを行っているときなど「no matter」が聞こえてきた瞬間に、次に「what」「how」「when」「where」「who」「which」のいずれかが来て、その後の文章が「no matter」の内容に関連するということがイメージできるようになることが大切です。
no matter what
「no matter」の後に最も使われるパターンの1つが「what」です。
例文1
I’m leaving no matter what John say.
(ジョンが何を言おうと私は行きます)
例文2
I will buy this PC no matter what.
(私はどんなことがあってもこのPCを買う)
「no matter」を使った文章では「no matter」の内容を示す必要があります。原則として「no matter」の後の「what」「how」「when」「where」「who」「which」の後にはSVが続き、「no matter」の内容を説明する文章を入れる必要があることを覚えておく必要があります。
しかし、中には例外もあります。その1つが「no matter what」です。「what」の場合は、「no matter」の内容を細かく説明する必要がありません。「no matter what」の後にSVが続かない上記の例文2の場合は「何があっても」と言った強調の意味を示しており、SVが続くのであれば「no matter」の内容や詳細が続くのです。
「no matter how」
「no matter」の後に使われるパターンで「how」も「what」と同様に使用頻度が高い語句の1つです。
「no matter how S+V」の使い方もありますが、「how」の後に「形容詞+S+be動詞」を使うことの方が多いです。
例文
No matter how difficult this homework is, I have to get it done by today.
(どれだけこの宿題が難しいものであっても、私は今日中にこの宿題を終わらせないといけない)
「no matter how」は「no matter what」よりも形容詞が多く使われるので、実際に会話や文章で使うには少々の慣れが必要になります。
しかし、この形容詞を使う文法をマスターすることが出来れば、英会話や英作文の能力としても高いレベルになります。
「no matter」の勉強法
「no matter」の構文をどのようなシーンで使うかは、できるだけ実際の英語に触れることが1番です。常に身の回りにネイティブスピーカーがいて、生の英語を学べる環境があればよいのですが、多くの日本人はその環境に身を置いていません。
そんな時に活躍するのが、海外ドラマを活用する勉強法です。特にシチュエーション・コメディと言われる日常的なドラマでは非常にナチュラルな英語を話しており、会話のスピードも特別速い物が少ないので、英語の勉強に活用できるアイテムの1つです。
また、海外ドラマを活用した方法以外には、洋楽もおすすめです。特にこの「no matter」と言う言葉は恋愛ソングの中で「no matter where you are」(あなたがどこにいても)など、使う機会が多い構文です。今まで「no matter」の意味が分からず、歌詞の意味が分からなかった方も「no matter」の意味と使い方のポイントをマスターすることで、歌詞の意味が分かるようになるはずです。
おわりに
「no matter」の意味と使い方を説明しました。「no matter」は日本語に直訳しにくい語彙です。
「no matter」は多くの場合「たとえ~でも」といった意味があり、「what」「how」「when」「where」「who」「which」の後に「no matter」の内容が来ます。
「no matter」は知らなければ自分の伝えたい意味が伝わらないといった語彙ではありませんが、知っていることでより英語の表現力がアップします。
使いこなすには少々練習が必要ですが、知っていることで英語のレベルを上げることができますので、自然と使いこなせるようになるまで繰り返し勉強を行いましょう。