
「then」は英語の中でよく出てくる単語なので、正しい読み方と意味・使い方をしっかり覚えておく必要があります。「then」の読み方と意味合いをマスターすれば、聞き取れる英語や伝える英語の幅を広げることができます。
「then」の読み方は?
一般的に「then」の読み方は「ゼン」が最も日本語的には英語に近い発音です。
また、英語ネイティブの方にこの「then」を「ゼン」と読んでも、しっかりと言葉は通じますし、意味も伝わります。
「then」の正しい発音は?
「then」の読み方で「ゼン」というのが最も日本語的には英語の発音に違いものであるとお伝えしました。しかし、日本語と英語には全く同じ音がないと言われていますので、「then」を「ゼン」と言うと、英語的には正しくないです。
「then」の発音記号は「ðen」です。「ðe」の音というのは日本語の音には全く無い音となります。この「ðe」の音をマスターすることで英語ネイティブに近い発音が可能となります。
この「ðe」の音を作るには自分の舌を上の歯と下の歯の間に挟み、息を吐きながら舌を引き抜くことで発音ができます。そうすることで日本語の「ズ」と「デ」の間の様な音を出すことが出来るのです。この音が「ðe」の正しい発音です。
この「ðe」の音を作るのは日本語にはない独特の口の形を作る必要がありますので、日本人にはなかなか難しく、慣れるまでそれなりの練習が必要となります。
聞き取りで間違いやすい「then」と「than」
英語の上級者や英語ネイティブの人が聞き取りで多く間違えてしてしまう単語が「then」と「than」です。日本語では「ゼン」と「ザン」という読み方をするので、あまり間違えることはありませんが、正しい英語の発音をするほどこの「then」と「than」の発音は近いです。
これは「than」の「a」の発音が日本語の「あ」と「え」の音の間となっているからです。発音スピードが早くなれば微妙な音の区別は難しくなってしまうので、英語上級者程「then」と「than」を間違えてしまう場合があります。
意味は大きく異なる2つの単語ですので、意味合いでしっかりと区別をする必要があります。
「then」の意味は?
「then」は「そのとき」「そして」「それでは」などの意味があります。
例文1
I was living in Osaka then.
(私はそのとき大阪に住んでいました)
このときの「then」の意味は「そのとき」です。
この場合、ある一定の過去の話をするときに用いる「then」となります。
例文2
Go down this street and then turn left at next crossing.
(この通りをまっすぐ進み、そして次の十字路を左へ曲がってね)
このときの「then」の意味は「そして」です。
日本人でもその使うタイミングやシチュエーションは間違えることはあまりなく、非常に使いやすい単語の一つです。
例文3
See you then.
(それではまた)
このときの「then」の意味は「それでは」です。
「then」を使った例文
「then」を使った例文とその意味を紹介します。
例文1
She opened the door, then the lights came on and everybody said “surprise”.
(彼女がドアを開けたそのときに明かりが灯り、皆は「サプラーイズ!」と言いました)
例文2
If he are not hungry, I will give him tea with lemon then.
(もし彼がお腹を空かせていないのであれば、レモンティーを出しましょう)
「then」の類義語「at that time」
「then」とよく似た意味を持つのが「at that time」です。この「at that time」も「そのとき」と言う意味があります。
全く同じに思える「そのとき」と言う意味ですが、意味が少し違います。
使い分けのポイントしては「at that time」というのは「then」よりも短い時間を示すことが多いです。過去の話でピンポイントの話をする場合は「at that time」を使い、そして長期間の過去の話を振り返る時などは「then」を使うことが多いです。
おわりに
「then」の読み方は「ゼン」ですが、より英語ネイティブの発音に近づけるために日本語にはない「ðe」の音をマスターする必要があります。
「then」は「そのとき」「そして」「それでは」の3つの異なる意味があり、自分が伝えたい内容により、どの意味として使うかを考える必要があります。
特に「そして」の意味で使う「then」は英語での道案内など、話をする相手に順序立てて何かを説明する時に必須な単語です。
すべての意味の「then」の使い方をマスターするには時間がかかりますが、どのようなシーンで使われるのかを考えることが「then」をマスターする近道になるはずです。