
英語のセンテンスの暗記で英語力は伸びるといえます。ただ、センテンスの暗記をしてそれをどう活かしていくかが重要なポイントです。
どのような暗記が良いといえるでしょうか?
センテンスを声に出して言える、センテンスが書ける、センテンスを頭の中で言える。ここで暗記とは、先に挙げた3点すべてできる状態を暗記したということにします。
暗記のコツについて
ご自身でも経験したことがあると思いますが、暗記しやすいことと暗記しにくいことがあります。また忘れにくいこと、忘れやすいこともあります。
すぐに暗記ができ、かつそれが長続きするようにするには、自分たちの心に響かせる必要があります。感情と事柄がリンクすれば物事を覚えやすいといえます。
例えば、とても面白い、感動する映画を観たとします。あなたはその映画の詳細まで思い出すことができ、誰かに話したり、長く自分の中で思い出すでしょう。
一方、印象に残らない映画を観たとします。あなたはその映画の内容を見終わった後、詳細を覚えていられるでしょうか。誰かにその話をできるほど覚えていないでしょう。時間に経てばその映画のタイトルですら覚えていないかもしれません。面白い、感動するといったあなたの心にある感情を動かすことが記憶につながるのと同様に、五感を刺激した記憶方法は有効であるといえます。
例えば、怒りや後悔、悲しみについての記憶もなかなか消えません。例えば友達と喧嘩をしたなどの記憶もあなたの心に長く居座るでしょう。
さて英語のセンテンスをたくさん、早く覚えたい、そして一度暗記したら忘れないようにしたいのであれば、この人間の五感をうまく刺激しながら英語のセンテンスを暗記するべきです。
例えば、あなたは恋人と別れ話をしている、彼女の瞳からは涙が出て泣いてしまう。彼は聞く。
「Tell me what you’re crying for.」
(何のために泣いているか教えて)
1つの単純な文章であっても気づけることは多いはずです。
悲しいこととして、情景と共にセンテンスを暗記しましょう。
どのようなセンテンスを暗記すればいいの?
どのようなセンテンスを暗記すればいいのか。それは覚えやすく、応用がききやすい単純な文章を暗記するのが良いでしょう。
難しい文章を一生懸命暗記したとしても応用が利かなければ意味がありません。センテンスを暗記するのはそれを応用して英語力を上げるためです。よって単純明快で応用の聞く文章を選ぶ必要があります。
辞書などに載っている例文は往々にして単純な文章が載っていますから、そのセンテンスを利用するのもよいです。または参考書や教科書に載っている文章でもよいでしょう。あなたの思い出深い文章でもいいです。
暗記したセンテンスの応用の仕方
先程説明させていただいた例文を使って応用の仕方を説明します。
例1
Tell me what you’re asking for.
(何を求めているのか教えて)
例えば「tell me what you’re crying for.」の「crying for」 を上記のように「asking for」に置き換えることができます。
例2
I tell you what I am asking for.
(私が何を求めているかあなたに教えます)
他にも目的語と主語を入れ替えることもできます。
このように一つの文章を覚え、文法を把握しているといろいろなセンテンスに応用が可能です。センテンスを暗記すると英語力が上がるという理由はここにあります。
一度覚えたセンテンスを忘れないようにするには
学習したセンテンスや英単語が増えてくると、覚えた事柄を徐々に忘れてしまうのが悲しいところです。
どのようにしてできるだけ忘れないようにできるでしょうか。それは何度も暗記して記憶を定着させることです。
あなたは覚えたセンテンスをどのように保存していますか。いろいろなところにセンテンスが散らばっているよりノートなどに保存していったほうがいいでしょう。
ノートには基本となるセンテンスのほかに、応用できる英単語やセンテンスも記載しておくとよいでしょう。気が付いたときに応用できるセンテンスや英単語を書き加えることができるようにするとよいでしょう。
そのノートに一度書いたら書きっぱなしにしておくと徐々に忘れていきます。そこである程度ルールを決めて記憶を忘れにくくする方法を紹介します。
- 1日前に覚えた内容を文法事項や英単語も含めて見返す。2日前に覚えた内容をさらっと見返す。
- 1週間に1度、週末など時間が取れるときに1週間で書き溜めた内容、学習した内容をさらっと見返す。その際に理解が足りていない、暗記できていないと感じたら、文法や英単語も含めて見返す。
- 1か月に1度、時間が取れる際にノートを丸ごと見返す。
おわりに
語学は忍耐が大事です。時間もかかりますが、今回説明させていいただいた方法を参考に勉強を続けていけば自然と覚えたセンテンスが、自分の言葉となって出てきます。その日までコツコツ勉強しましょう。